今日は行政書士試験でした。行政書士試験と言えども決して合格率が高いとは言えず、一定量の勉強は必要かと経験者から言えば思います。
そうは言っても完全な回答を求められるわけではなく合格レベルの点数をとればいいので、要領を得た勉強をすれば十分合格可能でしょう。
試験予備校などでは当日に解答を明らかにしていますし、ネット等でも調べられるので今夜中に合否のおおよそは見当がつくはず。合格見込みの方は多少は胸を撫でおろしているでしょうし、残念な方も気を取り直して次回頑張ってください。ということです。
さて、そんな将来の行政書士開業予定の皆さんにとっても参考になればと前回は行政書士の仕事の進め方として、他士業の関係について書いてみましたが、今回は行政書士と行政書士、同業者同士の関係について書いてみます。
なお、この点、日本には有数の大規模な行政書士法人が存在していまして、当然そこでは複数の専門分野を異にした行政書士が存在していることから総合的なサービスの提供が可能ですので、あくまで開業してからそれほど経過していない、規模もそこそこという事務所を想定しています。
よく行政書士が扱える業務は10,000種以上という感じで資格取得本等でうたわれていますね。実際それを数えてみる気にもならないので本当に10,000種なのかどうか分かりませんが、相当多いことは確かです。いまだに問い合わせを頂いて、「それって俺できるんかい」と思うこともしばしばですし。
分かり易く言いますと私は「許認可」、会社や事業主が何らかの事業を始めようとする場合に自治体や国への届出や許可・認可が必要な場合のその手続き代行をメイン業務として扱っていますが、「相続」や「任意後見」等の民亊業務も行政書士業務なんですね。
ところが許認可もやります。個人対象の相続もやります。任意後見もやります。何かあったら24時間いつでも駆け付けますとなると、それ相応の事務所体制が必要になってきます。1人2人では間違いなく無理。それムリ~。と変なテンションになるだけでは済みません。首が回らなくなります。マジで。
そういった場合にどうするかというと、じゃあ人増やせばいいじゃん、法人にしちゃえばいいじゃんという話もありますが、仮にそうしたとしても「得意分野で補い合う」という関係もあるんです。
しばらく業務を続けるとそれぞれの専門分野というものができてくるんですよ。最初はなくても不思議とできてくるもんです。
この先生は「建設業」が得意、あの先生は「ビザ」が得意、かの先生は「相続」が得意。
そうすると、それぞれがお互いに紹介しあう、という関係ができてきます。この業務は~先生が得意だからお任せしよう。結果的にそれが顧客の為になるわけです。
その基本にあるのは「信頼」。「信頼関係」です。
大事にしていきたいですね。