ハイフィールド行政書士法人の方波見です。
巷間、事業承継の形態には様々なものがあり、М&A、企業買収もひと昔前よりも盛んにおこなわれているのではないでしょうか。事業承継を対象とした補助金もあるくらいですのでその利用頻度は比較的高いものと思われます。
そうした場面において行政書士の役割はあるのでしょうか。出番があるのか。
私は行政書士の役割は非常に大きいと考えています。
ここで「М&A」について説明しておきます。
М&Aとは
M&A(エムアンドエー)とは、「Mergers and Acquisitions」の略で、日本語で言えば「合併と買収」です。企業同士が合併したり、一方の企業が他方を買収することを指します。これには大きく分けて二つの種類があります。
M&Aのメリットとリスク
メリット
リスク
M&Aは企業にとって大きな戦略的決定であり、その成功には慎重な計画と実行が求められます。
こうしたМ&Aの場面において行政書士の役割は非常に大きいと考えます。
実際に私もその重要性を痛感したことがあります。
例えば建設業許可においては「経営業務管理責任者」と「専任技術者」という人的要件がありますが、М&Aの結果これらのキーマンがいなくなってしまえば建設業許可が維持できません。
一般貨物自動車運送事業においては「譲渡譲受認可」というまさにМ&Aを想定した許認可手続きが存在します。
産業廃棄物処理施設設置許可においても譲受認可の手続きが存在します。
医療法人でも分割認可の手続きがあり、許認可手続き自体が複雑となっています。
どのような場面でどのような許認可が必要であるのか、適切に判断することが必要です。