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【自己紹介3】事業者向け金融に転職

さて、転職したのが30歳直前、事業者向け金融会社へ転職しました。

その会社は業界内でも独特な会社で、より強く「結果」が求められる社風でした。

戦う会社で得たものは多い

「営業部」は歩合給であり、成績が良ければ給与も賞与も驚くほど上昇し、「アポインター」と呼ばれる営業補助職員も成績ランクによって1名、2名、3名とつけて貰えることからどんどん成績が上がるという仕組みを採用していました。

一方で成績が悪いとレッドカード(退職勧奨)が出されます。

「法務部」は司法試験受験者、司法書士試験受験者が在籍していて実際に合格者を何人も輩出しました。簡裁での貸金請求事件や過払金返還請求事件の準備書面作成や尋問手続をすべて自前で行い、ほぼ勝訴。敗訴したものは地裁、高裁まで顧問弁護士と戦うという徹底した戦闘モードでした。

準備書面は徹底した論理性と根拠が求められます。弁論に提出するための重要書面ですから提出前に社内決済が必要ですが、法曹を輩出する会社ですので徹底的に確認されます。甘い文面ではそもそも提出を許されません。

ここでは「結果」が大事であること。その結果のために効率的に(実際残業時間は最低限でした。)緻密に考えていくこと(実際勤務時間中は神経を使うのでヘロヘロでした)を学びました。

前職の大手信販会社よりもこの会社で学んだことが圧倒的に多いです。

同じサラリーマンとは言え、どんな仕事ぶりでも決められた給料が貰える立場と成績不振が給料に直結して最悪レッドカード(退職勧奨)を出される会社では社員のビジネス能力も変わってくるのではないでしょうか。

先輩上司が残っているからと仕事もないのに残業してそれが当然のように思われる会社と結果がすべて、それを所定労働時間内で示せという会社ではおのずと求められる能力が違ってきますよね。

今この会社は消滅してありませんが、トップ営業マンの人は本当に魅力的でしたし、そういった方々はそれから色々な道に進んでそれぞれの場所で結果を残しているようです。顧問弁護士だった先生には今も可愛がって頂いています。

会社が消滅、そして東日本大震災

残念ながら過払金返還請求の波には勝てず、会社は消滅し親会社へ完全吸収されることになりました。

そのタイミングで東日本大震災が発生します。

当時仙台にいた私は震災後の処理を行い、ひと段落ついてところで仙台拠点の廃止と京都への転勤を命じられます。

子供が小さかったし諸般の状況を鑑みても単身赴任せざるを得ませんでした。当時は余震がいつくるか分からない、原発の状況も予断を許さないという状況でしたので物凄く辛かったですね。

ただ、だからと言って会社を辞めては生活にならない。

やむなく京都へ単身赴任します。

 

 

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