行政書士の方波見です。
産業廃棄物中間処理施設の手続を行っていて私は「段取り力」が最も重要ではないかと思っています。
知識も勿論大事です。特に中間処理施設の場合は手続が各方面に対して多岐にわたるため、知悉しておかなければならない法律は廃掃法だけでなく都市計画法や森林法等に限られません。
さらに各地域の条例も必須です。特に環境保全に関する条例等は地域によって異なるので注意が必要です。
そうした多くの知識を超えたところに「段取り力」があると思っています。
例えば中間処理施設施設設置のスタートたる「事前相談」を見てみます。
このよう事前相談、いわゆる廃掃法の手続としての事前相談だけを指すわけではありません。
産業廃棄物処理施設設置許可を扱う自治体窓口だけでなく、市役所の環境課や都市計画課、場合によってはそれ以外の窓口も含んでいます。
そうなると事前相談だけでも複数のルートがあり、勿論それぞれが1度ですむようなボリュームではありません。
そうなると全て同時並行で複数の役所・依頼者・代理人たる私が適切なタイミングを図りながら進めて行く必要があり、それを段取るのは代理人たる私になります。
早く言えば「全ての窓口が私」ということです。
ひとつ崩れると全てが崩れる可能性もあります。
なので私は「段取り力」が最も重要だと考えているんです。
産業廃棄物中間処理施設に限りませんね。「代理人」として係わっている以上、的確に素早く段取る責任があります。
まさに行政書士冥利。