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分からないことは分からないでも道が開ける

行政書士の方波見です。

よく行政書士業務を宣伝する場合に「行政書士が扱える書類は10,000種以上」という言い方を聞きます。

そう言われている以上はそうなんでしょう。ただ一つ言えることはそれを全部知悉していて自由自在に扱える人はおそらくいないということです。

それぞれの行政書士に得意分野・専門分野があり、その範疇で対応して、専門ではない分野は他の同業者にお願いしたりするんでしょうね。皆さん。実際私もそうすることが多いです。

そういった中でありがたく自分という存在を信頼して頂いた結果、「〇〇の業務をお願いしたい」と依頼を受けたその業務が自分にとって未知の世界の業務である場合があります。要は経験がない業務のご依頼。

そんなときどうするでしょうか。私は正直に言います。「確かに行政書士として扱える業務であることは間違いないですが、私自身は未経験の業務です。」

当然と言えば当然ですし、私もそれが当たり前だと思っています。

知ったかぶりして安請け合いして、ピント外れな対応をしてしまって迷惑がかかるのはお客様です。

やったことがない業務だと事実を説明した上で、今回は別の専門の同業者をご紹介するか、お客様の方からそれを望むか。それはお客様が選ぶことです。

ところが、結構な頻度であるのが「やったことが無いのは分かった。それでもいいからお願いする。」と言って頂くケースです。

これは本当にありがたいことです。私を信用して頂く訳ですから。

その際はきちんと説明します。未経験ですから、通常よりも時間がかかるかも知れません。私も役所や同業、資料を確認しながら進めますので、お客様への確認も要領を得ない事があるかも知れません。勘弁してください。

結局、独立して5年間その繰り返しだったような気がします。最初は完全未経験なんですから当たり前ですよね。

マニュアルを見ても分からず役所に確認して「あんた行政書士名乗ってるのにこんな基本的なことも分からねーのか」という顔を露骨にされたことも数知れず、同業の方に教えて頂こうとしたら「は?」的なリアクションを受けたことも数知れず(笑)。

いいと思います。依頼して頂いたお客様の為なわけだし、冷たくされても馬鹿にされてもそれで知識を吸収できれば次は自分で判断できるはずです。

と、いうことで、特にこれから行政書士登録する方、登録したばかりで同じ目にあっている方向けの記事でした。

明日、明後日も予定が入っているので、今日は早めに上がって英気を養いたいと思います(結局は酒のみに出るんだろう?)。

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