最近弊社でも「一般社団法人」の設立に関する相談が増えている。
しかしながら「一般社団法人とはどのような法人なのか」を説明することはなかなか難しい。
よく目にする株式会社や合同会社との違いは何なのか。
一般社団法人は、通常、株式会社や合同会社とほぼ同じ税制であり、この点での違いはありません。
一方で株式会社や合同会社と異なり、資本金や出資の概念がありません。
一般社団法人と株式会社の主な違いは、「非営利」活動を行うかどうかです。
株式会社は利益を追求し、株主に配当を行いますが、一般社団法人（「非営利型」の一般社団法人）は社員に利益を分配しません。
「非営利」の意味は、「利益を出しても良いが分配は禁止」ということです。
非営利法人の一つであるNPO法人は、税制面で優遇されますが、条件があります。
株式会社は株式市場に上場でき、出資を受けて利益を追求できますが、公益性を重視し税制優遇を受けたい場合はNPO法人が適しています。
利益追求よりも条件が緩やかな場合は非営利型の一般社団法人が選択肢となります。
